事務局からのお知らせ

コンピュータ業界のメンタルヘルス ?3

2005-01-24

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(社)石川県情報システム工業会(ISA)・技術・教育部会では、今年度は最近注目が
高まっている興味を持たれているメンタルヘルスに関してセミナーの開催やメール
マガジンの発行を行っていきます。

第1回は「自分でできるメンタルヘルス」、
第2回は「“うつ”の自己発見法」、
第3回の今回は「仲間への気づき」についてです。

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コンピュータ業界のメンタルヘルス ?3(5回連載)

                 (株)ジー アンド エス 萩原 扶未子

前回が"うつ"の自己発見法でしたので、シリーズ3回目は、仲間への気づきを
お話しします。

コンピュータ業界は達成感が得られにくい業界です。開発にはどうしてもバグが
存在します。特に納期にいつも追われているので、納品後の変更やバグ対応は、
現在進行中の開発に食い込んできます。必然、残業が増えていきます。

心身ともに疲れていても達成感があれば"うつ"にはなりにくいのですが、この
ような状況の多いコンピュータ業界では、どうしても、こころの疲れが蓄積して
きてしまいます。また、頭脳労働でもあるので、職場を離れても気持ちの
切り替えがすぐにできません。挙句、遅くまで残業し脳が興奮状態のまま眠ると、
夢の中でも納期やバグにうなされる羽目になります。

「こんな納期や内容の仕事を請けた会社や上司が悪い!」と言っている人は
大丈夫です。が、「自分のせいで・・・」と考える人は"うつ"になりやすいと
言えます。

そのような傾向の部下や仲間で、バグが増えたり納期遅れや仕様確認を含む
報・連・相がされなくなってきたら要注意です。その時には、休ませることも
大切ですが、それだけでは解決にはならないので、細かく達成感が味わえる
工夫をしてあげてください。

(次回へ続く)

第1回はこちらからご覧下さい。
 http://www.isa.or.jp/modules/news/article.php?storyid=30

第2回はこちらからご覧下さい。
 http://www.isa.or.jp/modules/news/article.php?storyid=34


著者:
 株式会社 ジー アンド エス 代表取締役社長 萩原 扶未子
 (社)日本産業カウンセラー協会 シニア(旧中級)産業カウンセラー
 (NPO)日本交流分析協会認定 交流分析士1級
 南山大学 経営学部研究科経営学専攻 博士前期課程 において、
 「組織内ジェンダー活用」を研究

リンク:
 (社)日本産業カウンセラー協会
  http://www.counselor.or.jp/

 (NPO)日本交流分析協会
  http://www.j-taa.org/
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